早いもので南紀熊野に引っ越して3年経ちました。田舎暮らしは変化が少なく生活に飽きるという印象を持つ人も多いようです。でも私はぜんぜん飽きません!
確かに田舎は新しいお店や建物ができることは少ないです。その代わり四季の自然の変化をはっきり感じることができます。
南紀熊野は春になると山々が新緑で染まり色鮮やかになります。野鳥が鳴き始め、ツバメが飛び交うようになります。また稲が刈り取られて殺風景だった田園に水が張り始めます。


3月から5月はいろいろな柑橘類が出荷されます。あまり知られていない品種のミカンも作られていてます。そんな珍しいミカンの一つ、カラマンダリンはジューシーで私のお気に入り。毎年、出荷の時期を楽しみにしています。
夏が近づくにつれ田園が緑に染まり、8月になると稲穂が金色に染まります。田園風景は日本各地で見られる風景ですが、南紀熊野は雄大な山並みと一緒に楽しめます。

夏は熊野大花火大会も見どころです。


11月になると気温と共に湿度も低くなり、星がよく見えるようになります。田舎は市街地も灯りが少ないため、驚くほど星がよく見えます。

熊野の山々は常緑樹が多いため冬でも山が緑を保ちます。そのかわり紅葉はあまり見られないですけど・・・
冬嫌いの私は自然豊かな熊野でも冬はそれほど楽しいとは思えません。できれば冬は沖縄に住みたい(笑)。それでも紀伊半島の南に位置するため、本州の中では冬を短く感じます。冬らしい気温になったと感じるのは12月下旬頃から。3月中旬頃には春の気候に近づいてきます。冬の期間は3ヶ月くらいに感じます。
東京など今まで住んでいた地域では、4ヶ月以上は冬という感じがしましたから、冬が1ヶ月短くなったように感じるのは大きな変化です。冬を短く感じる分、四季の変化を早く感じるという面もあります。
農産物の直売所や行きつけのお店では、季節によって野菜や魚の入れ替わりがあり、それも楽しみです。魚は年中おいしいです。

熊野に引っ越してから都市部に住んでいた頃よりも四季の変化をはっきり感じるようになりました。なので変化がなくて退屈という感じは全くないですね!