ここ数年、月に一度は一人旅行へ行っています。旅行といってもほとんどは2〜3泊程度の小旅行です。宿泊は一泊一万円以下のビジネスホテルが多いです。

観光地にも行きますが、主な楽しみは飲食店巡り。カウンター席でお店の人と話すこともよくあります。遠く離れている街に、顔を覚えてもらっているお店が何軒かあります。

お金を貯めてご褒美がてら年に1〜2回、旅行らしい旅行へ行くより、月に一度の小旅行の方が精神的に良い、と私の実体験から思います。

違う場所へ行って、いつもと違う景色を目に入れて、旅先での一期一会の会話を楽しむ。そうしていると「いざとなったら、どこででも生きていける」「世の中、そんなに悪い人はいない」と思えるようになり、自信と安心感を得られます。

人間、同じ環境にずっといると考えも狭くなってくるものです。密な人間関係の中で多くを求めるようになって、ささいな感情や利害の衝突で相手のことを悪人のように思ってしまう。でもそういう人だって、私のような一期一会の相手には親切だったりするものです。

住んでいる場所以外へ行く習慣があると、いろんな人がいるというのを理屈ではなく体感的にわかるようになる。どうしても今の環境が嫌になったら引っ越せばいい、どこに行ったって人間関係はまた作れると思える。

そうすると今の環境でも多くを求めなくなって、気楽にやれるようになる。人間の思い込みなんてしょせんそんなもの、ということに気づけるようになる。月に一度の小旅行の習慣、いかがですか?